その475 行列 2018.1.19

2018/01/26

この正月、高知の西へ車で行ってみた。
あちこちに道の駅ができていて、3日は家族連れでどこも満員の盛況であった。
四万十市の石見寺山に登った帰り、食事をしようと大方の道の駅に寄ったが、席に座るのに長い順番待ち。
あきらめてさらに東へ。土佐佐賀の道の駅はカツオのたたきで有名。
駐車場に車がたくさんで、それを見ただけでもうちょっと東へ。
午後二時を過ぎて、四万十町のゆーいんぐ四万十も車は多かったが、
ここは食券制だったので、すぐに座ることはできた。
しかし、食券の番号からするとあと10番ほど待たなければならない。
しかも、グループの注文に食券が1枚なので、6人家族の食券もある。
すぐできそうなラーメンを注文したが、早くできることは期待できない。

 

物産の販売を一回り。再び席に戻ってもうちょい待ち。
となりの子供たちが味噌汁をひっくり返す。
台ふきを借りてきて子供は全部拭こうとするが、
お父さんが「トレーの中はえいき、テーブルだけふきや。」という。
家族連れが引き揚げ始め、混雑が少々収まったころに「227番の方」と呼ばれた。
席がすいてきて、なんだか拍子抜けの感じでラーメンをすする。

 

道の駅ではないが、県東部のちりめんじゃこの店に行った時もかなりの混雑だった。
2階の食堂に入るのに、1階のスペースで待つ。
ようやく席に着くと、ここもグループごとに仕上げて運んで来るシステム。
単品のじゃこどんぶりは早そうなものだが、空腹というソースがいや増して、とてもおいしく食べられる。

 

元々、高知県人は待つのが嫌いな人が多い。
長い行列を作るよりは別の店に行ってしまう。
私が行列を見てさっさとあきらめたのはその典型。
単品のどんぶりは早く、セットメニューは少々お時間を、でも良いと思うが、
後から来たあいつの飯の方が先かよ、という食い物の恨みは恐ろしい。
空腹のときは私もそう感じるだろう。

 

アメリカのスーパーのレジには、Express lineというのがある。
カート一杯の買い物の人が多いが、3品目などの少しだけ買う人用のレジだ。
これは合理的で見習いたい。
もっともこれは私が1990年代に見たスーパーの話。
多くの買い物もいっぺんに計算できるレジや、無人でスマホをかざすだけのレジもあるかもしれない。

 

振り返って、わが病院のこと。インフルエンザが流行しており、多くの方が来院される。
なるべくお待たせしないように心がけているが、受付をされた時間を見て、
お待たせしましたねえ、と一言かけることが多くなる最近である。
Express lineはないが、検査をいくつか行った方よりは、
通常の診察と処方だけの方が、薬のお渡しや会計が早いことがあるのはご了解いただきたい。